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体験ルポ 日本の高齢者福祉 (岩波新書)

山井 和則/斉藤 弥生
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体験ルポ 日本の高齢者福祉 (岩波新書)の詳細
  • おすすめ度:まだ評価されていません。
  • 出版社:岩波書店
体験ルポ 日本の高齢者福祉 (岩波新書)のカスタマーレビュー

「体験ルポ日本版」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-07-20

山井氏の高齢者福祉体験ルポの日本版。
体験ルポ世界の高齢者福祉も面白かったが、この本も良かったと思う。

1994年に出た本で、世の中では介護保険もまだ始まっていないころの話なので、内容的にふるい部分も多いが、
介護の現場の状況は当時からそれほど変わっていないと思うし、
(変わったところも当然多いが、まだまだ理想からはほど遠いという状況は変わらない)
この本にあるような思想と方向性は今こそ再認識が必要なものだと思う。

まず介護の実際を知ること。
そして、介護を家庭から社会へ。

それから、
老化は病気ではなく、病院を終のすみかにしてはいけない。

そのためには、
24時間365日のホームヘルプサービスが提供できる制度を整え、
設備と人員を整えた施設を交通の便のいい場所に作る。

と、私なりにまとめてみた。

「ウバステ山の老後を泣くさない限り、若者は元気になれません」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2006-04-28

無惨な日本の福祉の現状が、悲しいほどに赤裸々に書かれています。
この本の発行から、10年経った今も状況はたいして変わっていないようです。

恐ろしいほどの現状に目を背けたくなる。

でもこの現状を知らない限り、前には進めないですよね。
そしてそこから抜けだす方法を探るために。
だから、本当につらい内容ですが皆さんにも、読んでいただきたいのです。
自然に老いて死にたいだけなのに、どうしてこんな悲惨な現状が待ってるのか。

人生は金だといいますが、少々のカネではどうにもならない、
悲しい老いの生活が待っている。
これを、よむことで漠然とした老後の不安が具体的になります。
そして具体的にそうならないように、対策を練っておけるでしょうね。
介護予防の重要性と、健康の重要性。病院は決して居心地の良い場所ではなく。

決して受け入れてくれる病院があるとは限らない。
そんな不安を漠然とさせるのではなく、具体的に書く事で解決して行きたい
という著者の真意が痛いほど伝わってきます。

良かったら元気なうちに、つらい現実を読んでみて下さい。
本当に何をして行けば良いかが、良く分かります。

現場は戦場のように、地獄絵図が見えてきます。
ウバステ山の老後を泣くさない限り、若者は元気になれませんものね。

「福祉の現場から」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2003-02-14

高齢者福祉研究を生業とする夫婦による体験ルポ。全国の自治体をまわって、「介護する側」と「介護される側」両方の声に耳を傾け、福祉の現場から問題提起を行っている。

 著者は実際に「ねたきり体験」まで本書でレポートしているが、それは、それまでの取材のなかで、知らず知らずのうちに「介護する側」の視点に立っていたのではないかという自戒の念からだ。両方の立場を経験してみてでてくる結論は、人手が足りないためオムツにせざるを得ないワーカーの気持ちは分かるが、介護される老人の「トイレ権」が保障されない福祉は絶対に間違っているということ。だが、ケアワーカーに責任があるのではない。人手不足とならざるを得ない予算の問題なのである。これは福祉現場のミクロな問題とマクロの自治とが密接に結びついていることを示している。

 本書は介護保険導入前のレポートであり、情報としては若干古い。だが、著者の瑞々しい感性がわたしたちにつきつける問題自体は普遍性を持っている。地に足のついた議論をするためにも目を通しておいて損はないだろう。