「悲劇は終わらない」 おすすめ度:
投稿日:2006-10-30
敗戦の大混乱の中、わが子を捨てる日本人は少なくなかった。捨てなければ親も子も生きることができなかった。そんな日本人の子を育てたのは20代の若い中国人夫婦が多かった。国家や民族という枠にはまった行動ではなく、人間としての命を守る、人間として生きるための行動だった。
中国人夫婦は自分たちも生きるのが精一杯の貧しい生活の中で、子どもを成長させた。30年以上たってその苦労は報われるどころか、新たな悲劇が始まっている。帰国孤児たちは養父母に恩を返せるどころか、彼らの7割は生活保護を受けて自分たちの暮らしさえ困窮している。
そんな苦しみの連鎖の中で生きる養父母たちのインタビューを涙なしに読むことはできない。平和な時代に生きる私たちに鋭く訴えかける現実に、胸を締め付けられる。
「貴重な一冊」 おすすめ度:
投稿日:2006-09-28
今の学校教育は、どんなものか知らないが、私が育ったころの学校では、“戦争は悪い” “日本は原爆の被害者”といった事だけを教えられた。 昭和天皇や当時の軍事指導者の戦争責任、傷跡を背負った数多くの人々に関しては、全く考える機会が与えられなかった。 海外に出て、初めて 自分の無知に恥ずかしい思いをした。 この本は、大人だけでなく、未来を担う子供達が、日本の過去を多面から理解する上で、非常に貴重な一冊だと思う。 この本を教科書に取り入れることが、日本政府が出来る最小限の償いではないだろうか?