「自分のためのユニバーサル・サービス」 おすすめ度:
投稿日:2004-07-11
その昔、イギリスに暮らしはじめたとき、英語が不得手なため、日常生活に必要な情報(地下鉄のストライキなど)が入らなかったとき、テレビに字幕装置が標準で組み込まれていて、本当に助かったことを思い出しました。
筆者は、ユニバーサルデザインなどのハードだけでなく、人のサポートやコミュニケーション支援などのユニバーサルサービスが重要と説きます。「(全盲ろう者になって)一番衝撃を受けたのは、美しい風景を見られなくなったことでも、美しいメロディーが聴けなくなったことでもない。・・・他社とのコミュニケーションがなくなてしまったことだった。」
また、「誰もが年をとっていく。ユニバーサルサービスは、自分のためにも必要なことなのである。」
そのとおりだと思います。この本を読んで、また忘れてしまうかもしれませんが、殊勝な気持ちになりました。
「素敵な本」 おすすめ度:
投稿日:2004-06-21
ある方から「素敵な本です」とのお勧めをいただき読んでみました。
実は、普段ほとんど読まないジャンルの本なのですが。。。
日常的に”自分以外への気配り”というものは、ただでさえ簡単ではないのに、例えば障害にある人への対応とかは、知識がともなわないと出来ないことだというのを痛感しました。
また、その知識の一面を判りやすくおしえてくれた点、読んでよかった一冊でした。
文中の引用で『少数者と切り捨てるのは、貧しい社会』というような部分が出てきますが、最近の世の中は、ますますそちらへ向かってるような気がして、怖いです。
そして、こんな感想を持って読了後にあらためて本を見てみると、表紙に点字が使われていたり、(あとがきにもありますが)”広開本”のつくりになっていたり。(この広開本に関しては、読んでる間、背表紙に普通と違う感覚を感じていましたが、最後まで読んでみて、それが作り手により意図されたものだと理解できました。)
そう、これは<本そのもの>も、内容を反映した”すてきな本”なのです。
「気軽に声をかけられる自分になる」 おすすめ度:
投稿日:2004-06-06
欧米を旅すると、車椅子に乗った人と多くすれ違うような気がする。街そのものが、身体の不自由な人にも便利にできているのかと思うと、意外にそうでもない場合もある。それよりも、見ず知らずの人同士が気軽に声をかけ合って障害を乗り越えているシーンを目にして、なるほどと思ったりする。
日本でも、最近ユニバーサルデザインのかけ声と共に、誰もが利用可能な建物や街の建設が進められているが、障害者が独力で動き回れるレベルにするのは、並大抵なことではない。ハードよりもソフト。人々が気軽に声をかけ合って介助できるようにならなければ、障害のある人に「もっと街に出て来てください」とはなかなか言えないだろう。
この本は、視覚・聴覚障害者、車椅子の人やお年寄りなどと、どのようにコミュニケーションしたり、サポートしたらいいかを、著者の経験を通してまとめた啓もうの書だ。
著者は、広告会社に勤めながら、ユニバーサルデザインを考えるNPOを主催し、障害者をはじめとする幅広いネットワークを活かして実践を重ねてきた人らしい。この本を読むと、明日からでも、街で会った障害者やお年寄りに声をかけられそうな気持になるのは、著者が心と身体を通して蓄積してきたノウハウが、いっぱいつまっているからに違いない。
「優しい気持ちになれました。」 おすすめ度:
投稿日:2004-05-29
子供たちの通う小学校でも、障害のある子供の普通学級への受け入れが開始されました。
学校側から十分な説明がなかったためか、当初、子供たち、保護者の間にもとまどいがありました。どう接していいのかが分からなかったからです。
でも、この本を読んで、自然体でいいことが分かりました。
同情すること、特別視すること、かかわりを気負うことは必要無いのですね。
この本を、PTAの学習会で、是非取り上げてみたいと思ってます。