「実践に生きる本」 おすすめ度:
投稿日:2007-05-29
カウンセリングにおいて、1対1の面接であっても、クライエントの周囲の関係者との力動を考えに入れながら行う。しかし、親などとも直接話すこともある面接では、どのようにそれぞれの努力を無駄にせず活かしていけるかなど、注目する点が異なってくる。
この本では、実際にどのように面接が進んでいったのか、そこで何が起こっていたのかについても詳しく書かれており、システム論から見た、事例の見立てやそれぞれの構成員への働きかけがよく分かる。
・・・問題とは何か。困難事例は何がどのように困難で、誰によってそのようにとらえられているのか。事例に対する仮説とはどのようなものか。
面接する者が陥りやすい点を明確にしながら、どのようにスキルを磨いていくのかについても書かれてある。システム論について知りたい人にも、集団を扱うセラピストの人にも、そして個人を対象としてセラピストをしている人にも有益な本であると思う。