「現象学から」 おすすめ度:
投稿日:2006-02-27
現象学をベースにした精神療法について精神分析療法と比較しながらその特徴・治療過程・考え方を論じている。多少古い本ではあるが今でもその存在意義は失われていないのではないかと思われる指摘が散見される。しかし、事例そのものは古典とも言える過去の大家の記述を追っているだけなので、著者自身が治療した患者のプロセスを載せていない。その為、語彙がやや翻訳調になってしまっているのは残念である。また、ここではフッサール、ハイデガー、ビンスワンガー、ボス、を中心にしている。これらの人物は現象学に関わりあう前はいずれも精神分析を経由しており、その影響が色濃く残っているところに現存在分析の特色が現われているようでSる。