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昏睡状態の人と対話する―プロセス指向心理学の新たな試み (NHKブックス)

アーノルド ミンデル
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昏睡状態の人と対話する―プロセス指向心理学の新たな試み (NHKブックス)の詳細
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  • 出版社:日本放送出版協会
昏睡状態の人と対話する―プロセス指向心理学の新たな試み (NHKブックス)のカスタマーレビュー

「「死」を「生きる」ための手引き書」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2002-09-18

注目の本です。特に日本において、この分野に関心を持たれている方は非常に多いようです。本書では、死に瀕した昏睡状態の人とのコミュニケートが、詳しく書かれています。これは驚くべき事でしょう。しかし「コーマ・ワーク」は簡単に出来るワークではありません。POP創始者のアーニーにも確立はできていません。それほど大変難しいことなのです。本書を読めば沸き立つ心を抑えきれない程に興味をそそられますが、その実践には更なる技法の探求と、自己の研鑚が要求されます。今後の可能性として、昏睡状態の人ばかりではなく、重篤な精神疾患を患っている人へのアプローチとしても応用が有効でしょう。「コーマ・ワーク」の更なる進歩を切に願います。

「これを読んで「死」について考えよう!」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2002-06-08

これを読んだ人は誰でも,昏睡状態に対する先入観の変更を迫られるだろう。それほどに本書が読者に与えるショックは大きいと思われる。なぜなら,これは医学的な常識を覆すような昏睡状態に対する紛れもない事実を伝えているからだ。医学関係者,とくにターミナルケアに関わっている人にはぜひ読んで欲しい。いや,人の臨終に関わる仕事をしている人が必ず読むべき一冊だと確信している。そして,この本は必ずいつかやってくる「死」について,深く考えさせてくれる一冊でもある。本書の昏睡状態の人に対する実践が,できる限り速やかに日本の医療に導入されることを願わずにはいられない。

「心理療法の枠を越えたプロセス指向心理学」 おすすめ度:レビュアーのおすすめ度 投稿日:2002-05-31

本書はユング派の天才的セラピスト、アーノルド・ミンデルが創始したプロセス指向心理学の、きわめて画期的な成果についての書物である。本書の中でミンデルは、昏睡状態にある患者を前にして、ごく微細なフィードバックに対する丁寧な「気づき」を用いることでコミュニケーションを実現する方法を紹介している。もちろん昏睡状態といってもさまざまな状態があるが、ある種類の昏睡状態の患者に対して、単なる精神論などではなく、具体例に基づく実践的なアプローチを示しているほとんど唯一の本ではないだろうか。時に昏睡から覚醒するなど、めざましい成果が得られているが、その本質は患者本人のプロセスに寄り添うという、きわめて無理のない方向性であることも特筆に値する。彼の奥さんでもあるAmy Mindellによる、より具体的な実践書"Coma"の翻訳も期待したい。