「放射線を正しく怖がろう!」 おすすめ度:
投稿日:2006-11-24
放射線と聞いただけで震え上がってしまうのは、どうやら日本人だけではないようです。
この本のオススメポイントは、なんと言っても図表です。
放射線という目に見えない恐怖を説明するために、実に豊富な図表が掲載されています。図表の数は見開き1ページ毎に1つ以上。本文に対応した、情報密度の高いものばかりです。
専門用語が数多く登場しますが、抜け目なく丁寧な説明が成されていますので、初心者でも安心して読むことが出来ると思います。
「パニックや過剰な不安を避けるために貴重な本。」 おすすめ度:
投稿日:2004-04-17
不確実な仮説を基にして、過剰に放射線の危険性が強調されすぎているているとしたら不幸なことである。論旨は、しっかりしており、信頼できる印象を持った。過大な評価は時として有害である。現在までにわかっていることと、わかっていないことが区別できるように書かれてあり、参考文献も掲載されている。良書であると思う。ただ、著者の主張する安全な少量被爆量が、がんの発症リスクや胎児への影響など、事例ごとに異なるので、「何に対して、どの程度の安全性は期待できるか」を意識しながら読まないと、混乱する。
意識していれば参考になりそうな数値としては、自然放射線被爆量は年間0.1レム(α線で0.05ラド、X線で0.1ラド)程度、CTは1回の検査で皮膚で1ラド(1レム)程度の被爆、チェルノブイリの旧ソ連の専門家が安全と判断した生涯被爆量は35レム以下(α線で1.75ラド、X線で35ラド)、脳腫瘍の放射線治療に使われる線量は例えば、1回200ラドを25回など。現在の標準単位の1グレイは100ラドである。
少なくても、35レム以下(妊娠中では1レム以下)の場合には、不安や恐怖、またはそれに起因するストレス反応やストレス対処としての飲酒や喫煙の害のほうが明らかに大きいように考える。わからないことが多い中で、何をどの程度、安全と考えるのか、根拠は何なのかを記載しており、貴重な意見だと考える。
「データの信頼性に疑問」 おすすめ度:
投稿日:2002-05-11
「放射線に閾値が無い」ということを実証する材料として
チェルノブイリ原発事故が例として挙げられているが、
甲状腺がんが増加傾向にあることは触れられていない。
筆者の個人的主観で書かれた感がする。
「放射線を怖がりすぎるな」 おすすめ度:
投稿日:2001-08-09
放射線の人体に対する影響を、日本人とくに原爆の惨状を目の当たりにした筆者が一般向けに解説した啓蒙書的一冊。改定を重ねて最新の研究内容も取り入れられた本書は、実際のページ数以上に内容が濃く、放射線に対する認識を新たにさせられること必至である。